腱鞘炎(けんしょうえん)ドケルバン病になって、はり灸接骨院で1か月半の治療しても、手外科(専門)にいって診察しても無駄だったが、ある外科にいってあっさりと治していただきました。
現在、腱鞘炎で悩んでいる方の参考になればと思い、その方法を紹介します!
腱鞘炎(けんしょうえん)を治した方法!
わざわざ腱鞘炎(けんしょうえん)ドケルバン病を治した方法を紹介するのは、間違った情報に惑わされてしまい、良い治療が行われていなかったり、炎症が長引いて困っている方がいると思ったからです。
例えば、実際に腱鞘炎になっていて治療している方がいなくても、廻りの知人に聞いてみると、『なかなか治らないみたいよ~』とか、『一旦治っても、またぶり返すことが多いみたいよ~』などという声が、聞こえてきました。
また、診察・治療の経験がある先生や専門の医師にも、同じようなことを言われました。
でも、それは本当のことで、正しい見解なのでしょうか?
腱鞘炎(ドケルバン病)とは
【病態】
手首の親指側にある腱鞘というトンネルの中を、親指を伸ばす腱が通っています。腱鞘の中を腱がスムースに通らなくなることで痛みが生じます。
【症状】
手首の親指側に痛みが生じます。痛みが強い時期は腫れも強く、腫れが強いと骨のように硬くなります。骨が飛び出てきたと受診される方もいらっしゃいます。親指を他の指で握りこみ、手首を小指側に曲げると激痛が走るのが特徴です。
腱鞘炎の原因
腱鞘炎の原因は、無理な姿勢で親指が酷使され、長時間続けてしまうことと考えられているようです。
腱鞘炎になりやすい人
パソコンのキーボードやマウスなどで反復的な操作をしたり、スマホを長時間操作する人、ピアノなど指を多く使う楽器を演奏する人、グリップやボールなどを握るようなスポーツをする人などに、腱鞘炎になる方が多くみられるそうです。
また、女性ホルモンの分泌に関連すると考えられ、更年期の女性や妊産婦に多いことが知られています。
腱鞘炎になった原因と治療について
私が腱鞘炎になった原因と治療について、時系列で紹介します。
腱鞘炎になった経緯
時世もあり、ステイホームでスーパーでの買い物需要が増えていました。
そんな中、派遣として働いた物流倉庫での仕事は、段ボールに入った食品を、ハンディに表示される注文分の数だけ段ボールから抜き取り、オリコンに入れていくピッキングといわれる作業でした。
実際の商品でいうと、コーヒー・スパゲッティ・鍋のつゆ・麻婆豆腐の素・出汁の素など様々です。
問題は、商品をピッキングする際に、4回に1回程度は段ボールを開梱しなければいけないこと。
段ボールカッターはもちろん使えますが、開梱の際は両端のみに使用し、包装(商品)を傷つけないためにも後は手で開けます。
特に、スパゲッティの段ボールは固く、開梱するのにかなり力が必要でした。
これが手に負担をかけ、私の腱鞘炎の原因になったようです。
左手の腱鞘炎
1日8時間+αで週4日の労働をし、約2か月間たった2月初めごろから左手に違和感を覚えるようになりました。
左手首が、ある方向に曲げたりぶつけたりすると、ズキンと痛みはじめてきたのです。
腱鞘炎は捻挫などとは違って、痛みが急に起こるのではなく、徐々に増していく感じでした。
鍼灸院での診断と治療
痛さに耐えきれなくなり、2月の中旬に近くの鍼灸院で始めて診察してもらうことに。
仕事の内容と痛みから腱鞘炎のような気がすると話し、超音波検査をしてもらったところ、腱の腫れから”腱鞘炎”と診断されました。
治療は、低周波治療器(微弱電流によるビリビリ?)を約15分程度、その後、炎症部に湿布を貼り包帯を巻いてもらうを、2.3日に一度通い続けながら行ってもらいました。
整体師からは、『これで2週間程度したら治りますよ~』と言われ、安心してました。
また、腱鞘炎はできるだけ動かさないようにすることも大事といわれ、2月の下旬に会社に事情を説明し、1週間のお休みを、実際は10日間ほどになり、3月上旬まで休みをもらいました。
それと、手を固定して動かさないようにする治具もあると言われ、こちらは通販で購入し、休みの間につけていました。
リンク
しかし、痛みは一向に良くならず、一度、専門の医療機関で診てもらうことにしました。
手外科で診察
ネットで調べると、腱鞘炎は特に手外科が専門ということを知り、手外科がある病院を探して受診することに。
手外科の医師には、鍼灸院で腱鞘炎と診察してもらい治療してもらっているがよくならないので、手外科が専門と聞いて診察してもらいたい旨を話しました。
レントゲンを撮り、骨には異常がないことを確かめて、腱鞘炎で間違いないでしょうと診断。
治療としては、低周波治療で治るようですから、自宅近くで治療をしてくださいと言われました。
現在行っている治療を継続するだけでは不安がありましたので、痛み止めの薬と湿布薬をもらい、手外科を後にしました。
右手の腱鞘炎
結局、鍼灸院での治療はそのまま続けることに。
整体師には、会社は10日ほど休み、手をなるべく使わないようにもしていたと話すと、『1か月ぐらいはかかるかも?』といわれました。
最初の2週間は何だったの?と、少し不審を抱くようになりました。
そんな状況で仕事を続けていると、左手に負担をかけまいと極端に使わなくなったせいか、3月中旬ごろから右手にも違和感を感じ、もしかしたらという疑念が生じてきました。
結局3月は、合計で8日間だけの出勤。
4月は仕事を辞めざるを得ませんでした。
左手は相変わらずの状態で、右手も痛みがはっきりとでてきました。
これ以上、同じ治療を続けていても変わらないと判断、また仕事を辞めたことで手を使わなくなり、良くなるのを待つという意味で、鍼灸院の治療は3月末までにしました。
しかし、手を休めて1か月過ぎても一向に良くならず、それどころか痛みが増しているようにも感じました。
たいら手の外科で治療
5月に入って、このままでは普段の生活にも支障が出ると判断し、再度腱鞘炎について詳しい病院を探すことにしました。
そこで見つけたのが、たいら手の外科です。
- 【治療】
-
- お薬
- 体質改善目的に漢方薬を飲んでいただくことをお勧めしています。痛みが強い時は消炎鎮痛薬(ロキソニンなど)もお出しします。
- 装具
-
痛みが強いときには安静を図るために親指から手首までを固定するような装具を作成します。
- 注射
-
腱鞘中に少量のステロイド剤を注入することで腱のとおりをスムースにします。頻回の注射による副作用を考慮し、短期間に2回注射しても症状が改善しない場合には手術を御勧めします。
- 手術
- 手首の親指側に約1cmの皮膚切開をくわえ、腱鞘というトンネルの天井を切開してトンネルのサイズを広げます。手術は局所麻酔で、10分程度で終了します。
引用:たいら手の外科・整形外科
たいら手の外科・整形外科のWEBサイトには、治療方法について詳しく書いてあります。
実際に診療してもらわないとわかりませんが、治療方法が書いてあるように、今までの治療とは違う選択ができるという点で、ここで診てもらおうと考えました。
そして診察ですが、実は予約のみとなっていました。
しかも、予約が取れるのは早くても2週間後以降で、取れたのは5月の中頃でした。
当日の診療では今までの経過を話し、触診と超音波で腱鞘炎と診断。
発症後からだいぶ時間がたっているので、漢方薬のみではなくステロイド注射をして様子を観ましょうという話になり、その場ですぐに注射を打ってもらいました。
漢方薬の2種類は、調剤薬局から帰宅途中に受け取りました。
次回の診療予約は、3週間強の後です。
手術に関しては、注射しても効かない場合は、手術に切り替えることもあるとのことでした。
また、ステロイドの注射は最大3回までだそうです。
治療経過
ステロイド注射をし漢方薬を飲む治療の経過ですが、早い人では注射して帰り際にはよくなる方もいるそうです。
私の場合はこのとき、車の運転するハンドルを回すのもつらい状態でした。
痛みは徐々に和らいでいく感じで、一番つらい時を100とすると、その夜は50%ぐらい良くなった印象で、1週間後は85%、そのご次の診療まではなだらかに回復していく感じでした。
25日後の診察時には、99%ぐらい回復している感じでした。
診察では、『まだ少し腫れが残ってますから、漢方薬をあと1か月続けて飲んで終わりにしましょう』とのことでした。
適切な治療に取り組めれば、すぐに回復に向かっていけることを、あらためて知った次第です。
腱鞘炎(けんしょうえん)の予防方法!
腱鞘炎(けんしょうえん)に関しては、繰り返してしまうことが怖いという方も多いと思います。
そこで、対策・予防方法がないか?調べました。
以下の運動をそれぞれ1回につき30秒、1日10回以上実施しましょう。
(例:起床後、食事の前後、作業の合間、入浴後、就寝前など時間を決めて取り組むと良いでしょう)
①指を曲げる筋肉のストレッチ:筋肉を柔軟にすることで腱が腱鞘を通る時の負担を軽減します。
肘を伸ばしててのひらを上に向け、反対の手で指をそらします。
※注意:急激なストレッチは炎症を悪化させる恐れがあります。痛みが出る手前の強さで、時間をかけて実施するようにしましょう。
②腱鞘のストレッチ:腱鞘を拡大させて腱が腱鞘内を通りやすくします。(とくなが法)

第2、第3関節が直角に曲がる程度の厚さのものを指の腹と母指球で挟み、全力で握ります。
出典:https://www.hand-orth.com/column/bane_hozon.html
まとめ
腱鞘炎(ドケルバン病)を両手とも患い、月日はかかりましたが治った方法を紹介しました。
たいら手の外科・整形外科に関しては、宣伝などの回し者ではなく、実話ということで実医院の名を出しました。
腱鞘炎の治療方法ですが、紹介した通り低周波治療を続けたり、手はなるべく使わないようにしたり、固定して安静にすることも間違いではないのかもしれません。
しかし、私には効果がありませんでした。
もし、同じような状態でしたら、お薬をもらったりステロイド剤の注射をしてもらうことが、治癒が早いかもしれません。
また、状態が悪い場合は手術の方が適切かもしれません。
いずれにしても、長く患うと仕事や家事・車の運転にも差し支えてきますから、早めの適切な治療がよいと思います。
コメント